試験室

当試験室では、染色量産前のビーカー試験を中心に、最適な染色条件の検討・色合わせ・レサイプ作成を行っております。

量産加工業務自体は行っておりませんが、その分、試験設計と条件最適化に特化しています。
素材の物性、染料の特性、助剤の作用機構を総合的に分析し、実機条件を想定した再現性の高い試験を実施しています。

単なる色確認にとどまらず、助剤添加タイミングの検証、濃度バランスの調整、色差(ΔE)の数値管理など、多角的な検証を行います。 

それぞれの工程を個別に評価するのではなく、相互の影響を踏まえながら総合的に検証することで、量産工程においても安定した再現性が確保できる条件設計を実施しています。

ビーカー段階で実用性のあるデータを構築することで、量産移行時の色ブレ、再試作、ロス発生といったリスクの低減に貢献します。

強み

当試験室の最大の強みは、量産工程での再現性を最優先に考えた試験設計です。

色を合わせること自体は目的の一部に過ぎません。
重要なのは、量産設備・ロット変動・現場条件の差異を考慮しても安定した品質が維持できるかどうかです。

そのため、

  • 温度管理精度
  • 浴比条件
  • pH変動の影響
  • 素材ロット差への対応

を事前に想定し、データに基づいた条件設計を行っています。

また、試験結果を基にしたレサイプ作成だけでなく、量産移行後の課題検証や条件再設計など、継続的なサポート体制を整えています。

「試験で終わらない支援体制」が当試験室の特徴です。

大切にしていること

私たちが最も大切にしているのは、客観性と誠実さです。

試験結果は、良い結果だけをご報告するのではなく、課題や懸念点も含めて正確にお伝えします。

経験や感覚は重要な要素ですが、それだけに依存することはありません。

温度、時間、pH、濃度、浴比、色差数値(ΔE)といった具体的な数値を基に評価を行い、再現可能な条件として明確化します。

再現性のあるデータを積み重ねることで、お客様が安心して量産へ進めるよう、安定した条件づくりを心がけています。

ご依頼の流れ

当試験室では、量産移行を見据えた実用性ある試験設計を行っております。
ご依頼からレサイプ提出までの流れは以下の通りです。

① お問い合わせ・ご相談

対象素材:

綿・麻・ナイロン・ウール・ポリエステル・アクリル・混紡品

加工種類:

反応・直・硫化・酸性・含金・分散・カチオン染料・顔料

希望色見本:

反応・直・硫化・酸性・含金・分散・カチオン染料・顔料

希望納期:

通常、サンプル受領後 約1週間程度で結果をご提出しております。
※素材特性や難色対応、サンプル数量が多い場合は別途ご相談させていただきます。
※お急ぎ案件についても可能な限り対応いたします。

② サンプル・仕様確認

素材サンプルおよび目標色見本をお預かりします。
染料指定・助剤条件・実機条件・許容色差(ΔE)などを確認し、試験計画を立案します。

③ ビーカー試験実施

設定条件に基づき、数値管理のもと試験を実施します。

  • 温度管理
  • 時間管理
  • 濃度設定
  • pH管理

再現可能なデータとして条件を構築します。

④ 評価・補正

視感評価および色差測定により目標色との差異を確認し、
必要に応じて条件補正を行います。

⑤ レサイプ提出・条件報告

最終レサイプおよび染色条件を文書にて提出いたします。

  • 染料配合比
  • 助剤条件
  • 温度・時間条件
  • 量産時の注意事項

などをお伝えします。

⑥ 量産移行後のフォロー

量産時の色ブレや条件差異が発生した場合も、
再検証・条件再設計など継続的にサポートいたします。